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​矯正治療

​●矯正治療は 専用のブラッケットと呼ばれる装置を歯の表面につけ、ワイヤーへのトルクによって歯を移動させます。

歯が動くのは、生体防御反応のひとつです。

歯の根と歯槽骨は直接繋がっておらず、歯根膜と呼ばれる繊維生組織が根と骨とのあります。この歯根膜の中には毛細管、神経も存在しています。

血管の中には未分化細胞と呼ばれ、色々な組織の元になる細胞があります。

例えば、骨折しても骨が繋がるのはこの細胞のおかげです。

歯が動くのもこれと同じで、矯正力をかけることで圧力がかかり歯根膜に歪みが生じ破骨細胞が生まれます。骨が破壊されると怖い感じもされるかもしれませんが、圧迫されたままになると歯根膜の毛細血管の循環が遮られ周囲組織が壊死してしまうのでそれを防ぐために起こる防御反応なのです。

その反対に、歯と歯槽骨が離れていった逆側では、骨芽細胞が分化して骨を作ります。

​この繰り返しによって歯が少しづつ顎の骨の中を動いていく事ができます。

矯正の適応

 ・歯並びの気になる方/噛み合わせの悪い方

 ・ブリッジするのには少し歯の向き・隙間の難しい方

 ・出っ歯傾向の方

 ・受け口傾向の方

 ・隙っ歯の方

 

 ※歯の矯正だけでは難しく、骨格的な問題のある方は外科矯正の場合もあります。

矯正治療の流れ

 1、カウンセリング

 2、口腔内写真/資料集め(パノラマ・セファロ・模型作成)

 

 3、キャディアックス(顎の検査)

 4、診断後 口腔内の清潔を守るため掃除・虫歯治療・抜歯が必要であれば抜歯(便宜抜歯・親知らずなど)

   (矯正中 歯を動かしていく中で虫歯の治療をすることもあります)

 5、矯正開始 ブラケット/ワイヤーとりつけ

 6、約2週間間隔の矯正調整(口腔内写真)

 7、矯正終了 ブラケット/ワイヤー除去(口腔内写真)

 8、保定装置(リテーナー)装着

 9、キャディアックス

10、終了後 約1ヶ月間隔での保定装置の微調整

​★キャディアックス

矯正を始める前に顎の状態の検査をしていきます。

​顔の周りに装置をつけ 前後運動・左右運動・開口運動時の顎の検査になります。

症例

●よく聞かれる矯正治療へのQ&A

  Q1 矯正期間はどのくらいですか?

    A  ケースによって違いはありますが、全体的に治していく場合平均2〜3年かかります。それ程治す必要がない場合    は1年弱で終わるケースもあります。 

    Q2 痛いときいたことがあるんですが、食事は出来るんでしょうか?

      A  付け始めや、2週間おきに調整した日の当日、ワイヤーを変えた場合2〜3日は違和感や痛みがありますが、それ    以降は痛みは和らいできます。お食事は柔らかい物(豆腐・プリン・乳製品)を摂取して頂きます。

    コシのきいたうどんや繊維ものなどは、噛む時に痛みが出やすいので避けてみてください。

    Q3 歯を抜かず矯正は出来ないんですか?

      A  歯を抜かずすることも可能ですが、人により顎の過成長、劣成長と歯のバランスがあるため精密な診断をし抜歯、    非抜歯矯正診断が必要です。

  Q4 顎が ガクガクと音がするんですが治りますか?

      A  成長発育段階での矯正では、音は消失する事はありますが、関節のダメージがある方は完全には治りません。

          矯正する事で顎位(正常な顎の位置)を回復できたら、開閉運動が以前より楽になる場合があります。 

  Q5 もう歳もとってるから(中高年の方)動かないのはでわ?

  A  自院で、70歳過ぎた方で矯正されてる方もおられます。初めは動きが緩慢ではありますが徐々に矯正力で動いて    いきます。その後は、若年層と変わらずスムーズな動きで矯正をすすめています。 

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