歯周治療

●歯周病:歯に付着した細菌性プラーク(バイオフィルム)により引き起こされる炎症を伴うある種の感染症です。

 歯周病には大きく分けて2つの症状があります。

○歯肉炎:歯ぐきにのみ限局しての症状で 若年層に多く見られる。ブラッシングにより改善が見られる。

○歯周炎:歯周組織の破壊を伴う。放置しおくと症状の進行度によっては歯の喪失に至る。

※歯周組織:歯肉・歯根セメント質・歯槽骨・歯周靭帯

 よく勘違いされるのが、歯ぐきはあっても悪くない様に見えることです。

 歯を支えてるのは歯槽骨で普段は歯ぐきに覆われてるため、見かけでは歯周病の進行度は分かりづらいことと虫歯の様に痛みがないため気づいた時には進行し出血・腫れ・膿み・歯がグラグラしてから分かる場合があります。

歯周治療の目的は、その原因である歯肉縁下のバイオフィルムを除去し、歯肉炎上のプラークコントロールにより歯周組織の健康を回復し、再感染を防ぐこと。また、重度歯周炎に対する治療では多数歯の抜歯を余儀なくされるケースが多く、残存する歯周組織と歯列をいかに維持していくかが重要になってくる。

​●進行した歯周病については、ブラシだけでは治りません。

​●歯周病は歯科サイドだけが頑張って治そうとしても、自身のプラークコントロールの協力なしでは良い結果が出ません。

​●歯周病の進行度によっては安定期までに数ヶ月かかります。

​歯肉炎

♦︎歯肉からの出血/炎症による症状

・発赤

・腫脹

・疼痛

​・排膿

​感染により血管が拡張し出血しやすくなるため ブラシ中出血が見られる様になる。

​着色によりプラークの付着が増える

●歯周治療の流れ

 ①歯周病の進行をプローブを使い歯槽骨レベルの推測・パノラマ(レントゲン)により歯槽骨レベルの診査

  レントゲンでは2次元的に撮影してるため頬舌的な歯槽骨を正確に把握は出来ないため プローブによる検査と合わせて推測する。

  1本1本の歯の動揺を調べる・検査部位からの出血などの状態の確認

 ②スケーラー(手用・機械)を使い歯石を除去し歯面のバイオフィルムの除去

 ③歯肉の改善が見られる3−4週後を目安にクリーニング後の診査(プローブによる検査)

 ④検査により歯周病の軽度の方は定期的メンテナンス

  出血や腫れなどがある軽度〜重度の方は継続的な治療

 ⑤歯周病の進行された方は、一度で歯肉縁下まで入り込んだ歯石がとりきれないため個別での掃除(スケーリング・ルートプレーニング

  治療を開始する。歯ぐきの中の掃除のため麻酔下で行なうこともあります。

 ⑥個別での掃除が終わったら 再度プローブによる診査

  検査により ある程度の落ち着きが見られた場合定期メンテナンス

  中・重度の方は状態により 歯周外科へ以降

  ※歯周外科:歯周病が進行した場合、深い歯周ポケットに対しては歯石を完全にとりきることが出来ない可能性が高いため、感染を

   除去する場合外科処置にて明視下にての歯石除去をする必要がある。(5mm以上のポケットに対して行なう可能性が高い) 

   外科と聞くと怖いと思われる方がほとんどだと思います。ただ歯を残したい気持ちがあれば早めに治療される事をおすすめします

 ⑦歯周外科を終え検査して改善・安定が見られた場合 1〜3ヶ月での継続的メンテナンスへ

  中・重度の方の場合治癒は難しく 今以上に歯周病を悪化させないように経過を観察する必要があります。

  治療したから終わりでなく 維持をしていくための始まりです。

 

​プローブによる検査

動揺度検査

​⇨

​初診時 歯周治療前

​歯周治療後 3年後

​歯周病 中等度

歯周病 重等度